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コロナ禍のいまこそ、インフルエンザの予防接種を受けるべき「3つの理由」

新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか、秋から冬にかけて流行する季節性インフルエンザの時期が訪れた。
いまだに新型コロナウイルスのワクチンが完成しないなか、インフルエンザのワクチンを接種しておくことには、実は3つの点で大きな意味がある。

1.インフルエンザの予防接種は医療機関への負荷を減らす

インフルエンザによって毎年、多くの入院患者や死亡者が出る。今年はCOVID-19の患者がその数に追加されることで、医療関係者、病院、老人福祉施設などが二重の意味で大きな影響を受ける可能性があると予測されている。
COVID-19のワクチンがいまだ開発中であることを考慮すると、各機関の潜在的な負担を少しでも減らす最善の方法が、一方の感染症をある程度は予防できるインフルエンザの予防接種というわけだ。

2.予防接種はインフルエンザとCOVID-19の重複感染の予防になる

インフルエンザとCOVID-19の同時感染については、医学ジャーナル誌『THE LANCET』で4人の症例と、米国でも1例が報告されている。
これらのケーススタディにおいては人工呼吸器を使用した患者もいたとはいえ、二重感染でもCOVID-19の症状や治癒の過程とさほど変わりがなかったことが報告されている。
しかし、症例が極めて少数なので、重複感染が重症化を引き起こすかどうかはさらなる調査が必要である。

それでもインフルエンザは、COVID-19に限らず、ほかの病原体(細菌、その他のコロナウイルスによる風邪など)に対して感受性を高めることが知られている。
重複感染はしばしば起きることから、一方を避ける意味でもインフルエンザの予防接種は重要といえる。

3.インフルエンザのワクチンはCOVID-19の心血管系疾患にも予防効果がある?

「COVID-19とほかの呼吸器ウイルス感染症は、急性心筋梗塞やほかの心血管系の症例に関連づけられています。
インフルエンザのワクチンが、心血管リスク低減のための最適な選択肢であるという証拠もあります」と、トロント大学の循環器科医ジェイコブ・ウデルは説明する。

安全対策を徹底していても、感染力の強い新型コロナウイルス感染症はいまだ収束の兆しが見えないままだ。
いずれにせよパンデミックのさなかであるだけに、公衆衛生の向上に役立つのであれば、インフルエンザの予防接種を受けておくにこしたことはないと言っていいだろう。

WIRED引用:https://wired.jp/2020/10/13/reasons-flu-vaccination/?utm_source=yahoo.co.jp_news&utm_campaign=yahoo_ssl&utm_medium=referral